Lusitania Hindenburg

黒内熱の創作活動記録
謎のムシロガイ

「ハロゲン灯台」についてもう一言。コラージュに使用したこの貝について。

これはユザワヤでビーズアクセサリーの資材として売られていたものです。小さいOPP袋に50個ぐらい入っていて、「カニノテムシロ」と書いてありました。値段は273円。

ところが家に帰ってきて検索してみると、カニノテムシロは絶滅危惧種だというじゃありませんか。どう考えてもおかしいですよねえ。この手の袋売りされているものはほぼ輸入品と相場が決まっているので、恐らく海外産の近似種なのだろうと思って色々と調べたのですが、ここを見ても一体どれなのやら、さっぱり分かりません。誰か教えて下さい。やたらテカテカしているところからすると、やはりアクセサリー用途なのでニスみたいなものが塗ってあるのかも。

| objet | 02:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
エロスとタナトス

これはヤフオクでゲットしたサンゴです。花束のようにも骨のようにも見え、生と死が渾然となった実にいい形をしています。珊瑚礁の海のような色をした水彩の紙を敷いて撮影したらぐっと雰囲気が出ました。こういうものを撮る時は、可能であればライティングにも凝ってみたいんですが。


こちらはアンティークショップで買ったもの。15cmぐらいの大きな鉄製の鍵です。恐らくそれほど古いものではないと思いますが、全体が錆びていていい感じです。くっついているタグはお店が商品管理に使っていたものでしょうが、なんとなく沈没船からの引き揚げ品に調査員が付けた標識のようにも見えて面白いので、くっつけたまま撮影してみました。


二つをならべて撮影。この雰囲気のまま上手く活かして、標本箱オブジェに使用したいと考えています。
| ただ今制作中 | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハロゲン灯台 補足
「ハロゲン灯台」の補足というか苦労話です。青い色のガラスの破片が欲しくて、最初は100円ショップで買ってきたビー玉を割ろうとしたのですが、金槌でいくら叩いても一向に割れませんでした。球形のものが強いのは勿論知っていますが、ガラスが割れないなどとは考えてもいなかったので大ショック。


というわけで近所のドンキホーテで青っぽい瓶の日本酒を探してきました。写真はその空瓶です(中身はブリ大根を煮るのに使いました)。金槌で叩いたところ、左のほうのほとんど透明に近いブルーの瓶は一発で割れたのですが、右のほうの濃いブルーの瓶は30回ぐらい叩いてようやく割れてくれたというツワモノ。ガラスが若干厚いというのもありますが、瓶の形状的に難しいんでしょうね。衝撃に最も脆い部分にきちんと正確に金槌をヒットさせることができれば女性の力でも一回で割ることは可能だったのではないかと思いますが、私はすっかり手がしびれてしまいました。ガラスというと繊細で壊れ易いものの代表のように言われていますが、木や樹脂製品と比較して脆いとは一概に言えないのではないかと思います。(というか、瓶がそう簡単に割れたら困るわけで)

それからロープのつなぎ目を隠すための地味なリボンについて。100円ショップではラッピング用のテカテカしたポリエステルサテンリボンしか売っていなかったので、手芸店に行くことにしました。ところが、自分が求めている色や質感のものはユザワヤでは見つからず、10年ぶりぐらいにキンカ堂まで足を伸ばしたのですがやっぱり相応しいものがなく(キンカ堂が破産したのはその数日後)、結局通販で買うことに。


実際に現物を見ないと正確な色は分からないものです。アートや手芸の資材というものはほんの少し色合いが違うだけで全く役に立たなくなることがザラなので、何種類か注文してみました。


最終的にはこの木馬製のコットンヘリンボーンリボン(色番No.3)に決定。ヘリンボーンとはニシンの骨という意味です。確かにそんな模様の織り方になっていますが、このネーミングが大層気に入りました。魚文学たる『海底二万里』にこれほど相応しいリボンはないと言えるのではないでしょうか。
| objet | 16:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハロゲン灯台
仕事のせいで忙しくて前作から間があいてしまいましたが、ようやく標本箱オブジェの二作目を掲載できるようになりましたのでご覧下さい。


今回はフロントガラスの裏面からボンドを塗り、水で濡れたような演出を施してみました。ガラスはどうしても作業しているうちにホコリや指紋がついたりして汚れてしまうので、それならいっそ意図的に汚したほうが楽というのもあります。


蓋をあけたところ。


シュロ縄を使った前作のジャンクアートな雰囲気も良かったのですが、今回はしっかりした綿ロープを使いました。このほうがヴェルヌらしいブルジョアっぽさというかエッツェル版の装丁のような感じが出ていいんじゃないかと思います。ロープのつなぎ目は地味なリボンを巻いて隠しているのですが、その地味なリボンを探すのに結構苦労しました(詳しくは後のエントリで)。完成が遅れた一番の理由です。綿ロープは以前紹介したように生成りのものをコーヒーで染めました。思ったより濃い色にならなかったのですが、標本箱の桐の木材と似たような色になって結果オーライです。


上のほう。いちおう「暴風雨が近づいている」シーンですから寒々とした冷たい海の色が出したくて、ピーコックブルーにインディゴを混ぜたのですが。至近距離からフラッシュを焚いているせいもあり、かなり明るめな感じ。うーん。


海綿の小島にハロゲンランプの灯台。本作の一番のポイントです。青と黄色の対比からはゴッホやフェルメールを連想してしまいます。ハロゲンランプは高温になるので煤けて黒くならないための特殊なコーティングがしてあるそうで、よく見ると玉虫色に光っています。


左サイド。小さい貝殻をびっしりと並べてちょっとだけ気持ち悪い感じに。


右サイド。こちらはガラスの破片が中心です。


中央。アルフォンス・ド・ヌヴィル画。この絵は人物が三人も描かれているので穴を大きくせざるを得ませんでした。画像では分かり辛いとおもいますが、前作と異なり本作は燃やした紙(書籍本文ページ)の四辺すべてをきちんと箱の内面に貼り付けることに成功しています。紙を普通に燃やすと、燃やしたところだけ縮んでしまうので平らな面にきれいに貼ることができなくなってしまうんですよね。なので、今回は燃やす段階でちょっとした工夫をしました。


箱の裏の日付とサイン。

まとめ。前作「六分儀ネモ」に比べ、本作は綿ロープを使った点と燃やした紙の四辺がきちんと貼り付いている点が大進歩と言えるでしょう。しかしながら、構図的には前作のほうが良かったかなという気がします。特に両サイドの装飾は子供っぽい感じになってしまって明らかな失敗です。前作のように上下の向きが感じられるデザインにするべきだったと強く反省しています。エスキースも作らず場当たり的にやってしまうのは自分の性格的に仕方が無いのかな。でもこれで早くも方向性が見えてきたので、次からはもっとちゃんとした作品が作れる自信がありますのでご期待下さい。
| objet | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
Cross the Rubicon
ここしばらくの間、請負仕事のチラシ制作とヴェルヌの会報発行といったことで忙しく、色々と大変でした。そんなこんなで部屋の片付けさえままならない状況の中で、突然、とある書籍の表紙用カットの依頼が舞い込んできました。「ギャラは出ないが名前は一応載る、納期は二週間」という条件。悩んだ末、お断りしました。

商業出版される書籍の表紙を描けば、たとえ初版2000部の本であってもそれが書影としてあちこちのネット書店に掲載されるわけですよね……。ギャラがもらえなくても「自分の作品が世に出た」という大きな実感が得られたことは間違いなく、私のような者からすればそれは大変光栄なことであったはずです(アヤシい版元だったらちょっとアレですが、そうではなくて、日本一有名な私立大学の出版局ですし)。満足の行く良い仕事さえ出来れば、一生の記念になったことでしょう。でも、二週間ではどうにもなりません。過去の自分の仕事ぶりから考えると絶対に失敗するでしょう(実際、二年前に大失敗しているわけで、それが直接の原因であることは、はっきりとここで申し上げておきます)。失敗作をよりによって書籍の表紙という形で世に出すのは絶対に嫌です。

そのような感じで数日間ほど悩んだり苦しんだりしたのですが、冷静に考えればこのような仕事の納期が短いのは然程珍しいことでもなく、自分がそういった急な依頼に対応できる器用さを全く持ち合わせていないことがようやく自認できたわけですから、これはひとつの進歩なのだと受け止めています。今年に入ってオブジェ作りを始めたこととも相俟って、それまで商業イラストレーターを目指していた自分がまったく馬鹿のように思えてきました。

今回の件を辞退したことによって、いつもお世話になっている方々へのご恩返しの機会を、よりによってその眼前で放棄する格好になってしまいました。その点でも苦渋の決断だったわけです。このことについては本当に、いくらお詫びしてもお詫びしきれません。立派な方々に懇意にして頂いて、「自分が若い頃にもっと努力していればお礼ができたはずのに」と何度悔しい思いをしてきたことでしょうか。

でも、今は妙に晴れ晴れとした気持ちです。

表現の引き出しが少なく締切のプレッシャーに弱い、そもそも基礎がサッパリできていないという自分の弱点を無理に直そうとしなくてもいいのかもしれない。素直にそう思えるようになって、本当にホッとしています。私の「世の中に出たい」という強い気持ちが請負仕事で満たされることは永遠にないと思うので、今後は創作行為の意味や方向性をきちんと考えて活動していかなければならないと強く感じています。やりたいこと、創りたいモノがたくさんある。今の私は間違いなく幸せです。
| お知らせ・ごあいさつ | 21:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
雪とコラボ

忙しくてネタを考える時間もないので、昨日めずらしく携帯で取った写真をアップしてみることにします。ご近所のお子さんが作ったと思しきオブジェです。作り手の素直さが如実に表れた作品だなあと思いませんか。
| objet | 18:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
水彩の雲
忙しくてしばらく更新できませんでした。Illustratorで絵を描いているととにかくくたびれます。細かい絵をベジェ曲線で描く作業を3時間も続けていると、手どころか腕全体がツってきて掃除も料理もできないという状態になるわけです。Illustratorが使えるからこそこんな私でも仕事が来るのだというのは重々承知ですが、やっぱり水彩絵の具と戯れているほうがずっと健康的だなと思わずにいられませんでした。


さて。この模様は、水彩絵の具を塗った紙が乾かないうちに細かい水滴をいっぱい飛ばして作ったものです。にじみの効果でこうなるわけですが、マーメイドという吸い込みの悪い紙だからこそできる芸当ですね。ワットマンとかキャンソン・ミ・タントといった高級水彩紙では水滴がすぐに紙に吸い込まれてしまって絵の具となじんでしまうので、このような芸当はできません。というわけでヘンな模様を作るのに重宝しているマーメイドですが、伸び縮みが激しくて、水張りして描いても色々と扱い辛い面もあり、泣かされることしばしば。


部分拡大して見るとなかなか奇麗。

| ただ今制作中 | 19:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
コーヒー染め
このブログを始めてから一週間経過しました。その間、酒も全く飲まず、まずまず元気にしております。ヴェルヌ研究会の会誌の表紙も終わらせないといけないのですが、実は急に納期の短い仕事が一件入ってしまいました。うーん。


これは100円ショップで購入した生成りの木綿ロープをコーヒーで染めているところ。本物のタールロープそっくりとはいかなくても、タフでマッチョな感じの色に染まってくれることを期待しています。
| ただ今制作中 | 05:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
ショックな出来事
昨日のジョギングはわずか10分。昼間だとやっぱり自宅の近所を走るのは恥ずかしくて、早々に切り上げてしまう傾向があるようです。うーん。

ところでこれは先週の出来事なのですが。福音館書店の古典童話シリーズが現在でも糸綴じなのかどうか確認しようと思って、本屋の店頭で見てみたんですよ。そうしたら、ちゃんと旧来通り糸綴じだったのは良かったのですが、なんと表紙がツルツルのPP加工になっておりました……大ショックです。一体いつからなんでしょうか。がっかりです。


閑話休題。これは某所で入手した、ダイバーズウォッチのベゼルリングです。オブジェのパーツとしてどうしても欲しかったのでちょっと奮発して手に入れました。早く自分の頭の中のアイデアを形にしたい気持ちがあるのですが、実はこうして机の上に置いて眺めているだけでムフフな気分です。


こちらは現在加工途中の怪しげなブツ。
| ただ今制作中 | 10:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
蒼い狼
昨日、本サイトのトップページを数ヶ月ぶりに更新しました。ジョギングもちゃんと続けています。20分ぐらい走るとズキズキと頭痛がしてくるのですが、それでも連日積極的に体を動かしているうちに年明け直後のぐったり感が確実に減ってきて、色々と活動意欲が湧いてきました。

などと言いつつ、深夜や早朝といったおかしな時間にこうしてブログを更新しているのがお恥ずかしい限りですが。

でも、恐らく私は先天的な概日リズム睡眠障害だろうと思うのですよ。無理に直そうとして酒を飲んで寝たりするとアル中になるだけで最悪!(睡眠薬はなんとなくコワい)なので、特に外出する予定のない日々が続く時期は、夜中に起きている状態が続いても無理に直そうとしないほうが遥かにマシだと思っています。そんなことより目が冴えている時を有効に使うことを考えないと……。


これは去年8月に制作したイラスト。絵としての発想自体は脇に置くとして……。透明水彩でこれだけ濃い色をきれいに滲ませて塗るのに散々苦労して、何枚も失敗しました。特に青系の色は筆でゴシゴシやると顔料が水彩紙の凹み部分だけに溜まってしまって悲惨なので、紙の上に「そっと流す」感じで絵の具を乗せないといけないのです。よくあるフツーの水彩画みたいに薄塗りで明るいトーンに仕上げれば、その手のことで悩む必要は全くないんでしょうけど。
| イラスト | 07:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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